9割以上が望んでいない延命治療が実際には行われている3つの理由

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【9割以上が望んでいない延命治療が実際には行われている3つの理由】

終活や、エンディングノートの話になると出てくるのが

「延命治療の有無」についてです。

あなたが健康で、判断能力のあるうちに

あなた自身の最期はどうするのかを決めておくことは非常に大切です。

しかし、あなたは延命治療が具体的にどういったことなのか

知っていますか?

具体的にどうのようなことをするのか?を知らないまま

メディアや聞いた話の印象だけで延命治療の有無を決めようとしていませんか?

今回は、

延命治療とは具体的にどういったものを指すのか?

から、どうやって延命治療の有無を決めるのかまでを

解説していきます。

なぜ終活では延命治療の有無を決めておく必要があるのか?

将来、あなたが病気になった場合でも

あなたに認知症がなく、自分の意思をしっかり伝えられる場合

であれば何の問題もありません。

しかし、

・認知症

・脳梗塞などの脳血管疾患(脳の病気)で意識がなくなり

話をすることができなくなった。

または話はできるが、認知能力に障害が残った。

・精神疾患で判断能力が低下した。

・病気が重症で意識がない場合。

になる可能性は残念ながら0ではありません。

このような状態になった時、自分で判断することができない、

あなたの意思を医師や家族に伝えることができなくなります。

そうなった場合

あなたの延命治療の有無を決めるのは家族です。

現実問題として終活に取り組んでいらっしゃる方はさほど多くありません。

このようにご本人の意思が明確ではない場合がほとんどなので

ほぼ100%ご家族の意思が優先されます。

しかし、私はそこに疑問を感じます。

平成25年度の内閣府による高齢者白書の調査結果によると

高齢者の延命治療の希望についてみると、

65歳以上で「少しでも延命できるよう、あらゆる医療をしてほしい」

と回答した人の割合は4.7%と少なく、

一方で「延命のみを目的とした医療は行わず、自然にまかせてほしい」

と回答した人の割合は91.1%と9割を超えた。

とあります。

91%の方が、延命治療を希望しない。

とあるのです。

もし、その希望が100%叶えられていたら、

全ての死亡例(事故などは省く)の9割の方は

延命治療をせずに亡くなられたことになります。

私は約13年間医療や介護の現場を見てきて感じますが、

それはありえません。

ほぼ100%がご家族の意思が尊重されています。

なぜ、91%が延命治療を希望しないのに、延命治療を行っているという現実があるのか?

その原因は大きく3つあります。

1,医療の現場において亡くなることは「敗北」という考えかたが根強いから。

2,病院というの機能に問題がある。

3,本人の意思が家族に伝わっていない。

または、延命治療しないことが家族にとっては「見殺しにする」という

思いが残るから。

この3つについて詳しく解説していきます。

1,医療の現場において亡くなることは「敗北」という考えかたが根強いから

医師の看護師も基本的には「人を助けたい」という志を持って

目指す方が多いです。

医療目的は、病気を治すことであり、死ぬことが目的ではありません。

患者さまの病気が治る、または症状を軽くしたいと

医療従事者であれば誰もが願っています。

現代の医療はめざましく進歩しています。

医療が進歩することは、病気で苦しむ患者さまを

救うことができるので本当に素晴らしいことです。

その一方、50年前であれば老衰で亡くなっていた方が

現在では老衰では亡くなれず、進歩した医療によって生かされているのです。

患者さまをを死なせない方法が存在するのに

その方法を使わず、なにもしない。

という選択肢は「人を助ける」医師にとっては

選択できないのです。

そして、医療は病気を治すことが目的ですので

その選択をしないことはすなわち「敗北」となるのです。

2,病院という機能の問題

そもそも病院というのは、

「治療をする場所」です。

特に救急車を受け入れている総合病院などの場合は

「急性期病院」といって、

緊急・重症な病気の患者様の検査・手術・治療を

行う場所なのです。

ですので、

急性期病院で最期の時に点滴も酸素も何の治療もしない

というのは基本的にはできません。

多くの場合は、

その場合は看取りができる施設や在宅へ退院を進められます。

しかし、ご家族としては

もうすぐ最期の時が迫って親に対して

転院や自宅などの在宅へ連れて帰ってお世話することは

よほどの覚悟がない限り、できませんので

病院で点滴などの延命治療を選択せざるを得なくなってしますのです。

ですので、あなたが延命治療を希望しないのであれば

今のうちにどんな施設がだったら看取りができるのか?

またはそうなったときには在宅で亡くなりたいという旨を

ご家族にきちんと伝えておかなければならないのです。

3,本人の意思が家族に伝わっていない。          または、延命治療しないことが家族にとっては「見殺しにする」という思いが残るから。

本人の意思が家族にきちんと伝わっていない。

というのは、あなたが元気な時にご家族間で

あなたが自身で判断できなくなった場合にどうするかを

話し合っていなかった。

ということです。

そして、

延命治療をしないことが家族にとって「見殺しにする」

という思いが強く残ります。

と言いますのは、

延命治療というのは一言でいっても

具体的に揚げると、幾つかのケースや選択肢があります。

その中でも、本当に何もしない。

ということがあります。

つまり、

あなたが亡くなる時は、

点滴も、酸素チューブもしなし。

あなたの体からはチューブ類は一切つながれずに亡くなる。

ということですが。

これは、そばで付き添っているご家族からしたら

「自分は親の為に何もしなかった。親を見殺しにした。」

という思いになる方がいらっしゃいます。

お子さんにとって(お子さんといっても60~70歳代の方が多いです)

急に親の最期の選択を迫られた時に、

やはり出来る限りの治療をさせてやりたい。

と思う気持ちになるのです。

これは、家族関係が良く、親への思いが強いお子さんが

感じることが多いです。

もちろん、点滴や酸素をしない=見殺しにする

ではありません。

何もしないことが、苦痛なく最期の時を迎えられると

私は考えていますが、それは情報としてご家族にお伝えしますが

あくまでも選択するための情報の一つであり、

様々な情報の中でどの方法を選択するのかは

ご家族の意思に委ねられるのです。

しかし、あなたが元気な時に、あなたの意思をきちんと

お子様に伝えていたならば。

お子様も、「何もしてやれなかった。」と悔やむことなく、

逆に、

「お母さんの思いを尊重することができた。」

という満足な気持ちを抱くことができるのです。

長くなってしまったので、

延命治療の具体的な決め方については次回にしますね。

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