リスクをとるか?自由をとるか?

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【リスクをとるか?自由をとるか?】

ある利用者さまの話

その方(女性)は、

脳梗塞になり、

総合病院で検査を受け、

「口からご飯がたべられない。」

と診断を受けた。

ご家族は

胃ろうを勧められたが拒否され、

首の近くにある太い静脈に点滴を入れる

という選択をされ、

私達の施設に入所された。

その方は、

「食べられない」と診断を受けたが、

ご家族は口からご飯を食べることを

強く希望された。

医師から口から食べられないと

診断されているということは

ご飯を食べると、食べた物が気管に入り、

それが原因で肺炎になる可能性が高い

ということ。

高齢になると、

肺炎になることで命を落とすことも

十分にありえる。

これが、リスクになる。

しかし、ご家族は

その肺炎になるリスクを十分に理解した上で、

食べるのが好きだったお母さんに

ご飯を食べさせることを望まれた。

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肺炎になるリスクを回避するのか?

 

最期まで好きなものを食べる

という自由をとるのか?

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それは私たちスタッフには決められない。

(もちろん、状態を理解してもらうため

 ご家族が解るまで何度も説明し、

 状態を観た上でのアドバイスはするが)

それを決めるのは、

ご本人さんであり、

ご家族であるべきだと私は思う。

だって、

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その方が最期までどのように生きたいか

は自分で(それがだめなら、家族が)

決めるべきだから

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結局、その方は一度も肺炎になることなく、

口からご飯を食べることができるようになった。

(もちろん、点滴も中止になった)

でも、それは

元気なころから最期はどうしてほしいのか

と話し合っておかなければ

その決断をするのは難しいと思う。

今回は肺炎にならずに、食べることができたが、

もし肺炎になり、亡くなっていたら

お母さんの気持ちを知らずに、

お子さんたちだけの思いで

食べることを選んでいたとしたら。

きっと、お子さんたちは

食べさせたことを後悔するだろう。

そして、その後悔は

この先何年にも渡って続くかもしれない。

そんな悲しい想いはしてほしくない。

もし、この話がちょっとでも

心に引っかかったならば

今晩にでも、

食べられなくたらときどうしてほしいか

お子さんたちと話し合うことをおすすめします。

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