あなたの身体は誰のもの?

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【あなたの身体は誰のもの?】

市販のエンディングノートや

私の講座で作成する「意志表示書」には

・アイバンク

・臓器提供

・献体

について、あなたの意志を記入するページがあります。

「自分が死んだら、

自分の身体は好きにしてもいい。」

という方ならば

臓器提供などの意志を示しておく必要は

ないかもしれません。

しかし、

延命治療についてのはっきりと家族と話し合っていない方は

全体の90%以上

と言われています。

延命治療についてきちんと話し合っていないのだから、

臓器提供等についても

はっきりと家族と話あっていない方がほとんど

だと予測されます。

臓器提供等について話し合っておかないと

もし、あなたが望んでいなくても

あなたの死後、

あなたの家族があなたの臓器提供を希望すれば

あなたの意志がはっきりしなくても

臓器提供は行われます。

実際のケースで考えてみよう

私が経験したケースですが、

ご本人さん(仮にAさん)は

臓器提供、アイバンク、献体などについての

意志を元気な時に表示していませんでした。

Aさんは施設に入り、徐々に状態が悪くなり、

最期の時が近づいていました。

そんな時、Aさんの息子さんがスタッフに

「母(Aさん)の死後、アイバンクに目を提供したい。」

と希望されました。

Aさんは元々認知症もあり、

その時はすでに意識がない状態でした。

Aさんには息子さん、娘さんがいらっしゃいました。

息子さんは献眼(目を提供すること)を希望しましたが、

娘さんは反対されました。

本人の意志が不明でも提供できるの?

アイバンクのルールから言えば、

Aさんが元気な時に

「提供しない」という意志が示されていないのであれば、

Aさんの本当の意志が不明でも、

家族が同意すれば献眼することができます。

息子さんの言っていることは間違いではありません。

Aさん(本人)の気持ちは置き去りでいいの?

しかし、私はこの一見に疑問を感じました。

と言いますのも、

もちろんアイバンクのルールに則っているけれど、

Aさんの気持ちが置き去りにされている。

感じたのです。

家族であっても、

Aさんの身体はAさんのものだと思います。

Aさんの元気な時の意志もわからないまま

なぜ、勝手にAさんの身体の一部を他人に

提供するということを

Aさん以外の人が決めるのでしょうか?

もちろん、

息子さんの想いは立派であり、

息子さんのような方がいなかったら、

角膜提供は増えませんし、

実際、角膜提供を待っている方が

大勢いらっしゃるのも事実です。

しかし、

と思ってしまうのです。

私は献眼や臓器提供に反対しているわけではありません。

ただ、、、、

Aさんの場合は

結局、娘さんが最期まで反対され

Aさんは最期を迎え、献眼することなく

自宅へ帰られました。

意志表示しておかないと、起こりうる苦悩

Aさんの息子さんも娘さんも

時間が迫られている中で決断しなければならない

こともあり、悩まれたと思います。

もし、Aさんが元気な時に自身の意志を示していたならば

娘さん、息子さんたちは、

この件に関して喧嘩することはなかったのに

と思います。

もしかしたら、

息子さんは献眼できなかったことに対して

悔いが残っているかもしれません。

やはり、

残される家族のためにも、

そして、

あなた自身のためにも

あなたが元気なうちに

最期はどのようにしたいのかを

話し合い、意志を表示しておく必要があると思います。

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